12/17 前坊守が往生いたしました
慶長山安浄寺前坊守 多々良智子は寿算90歳をもって往生の素懐を遂げました。
通夜、葬儀の際には役員方々、地域のお取持ち、ご弔問くださった方、誠にありがとうございました。
葬儀にて責任役員による弔辞がございましたので紹介いたします。
人は、「生きていたように、往生するものだ!」と以前に、そう教わった記憶があります。
いつも怒っていた人は、怒って往生していく
いつも笑っていた人は、笑って往生していく
いつも「ありがとう」と言っていた人は、
「ありがとう」と言って往生していく
私が、智子さんの事を思い起こせば いつも穏やかな印象があったので 穏やかに往生されたのでしょうか?
臨終の際に立ち合われた智子さんの長女さんにお尋ねしたところ、
「母は、自宅にて驚く程 穏やかに、眠るように息を引き取りました。 亡くなる前日には子供、孫、ひ孫、一同と顔を合わせる事ができました」
とお聞きしました。
正に教えの通り、穏やかに生きて、穏やかに往生されたのでしょう。
智子さんのご生前の様子は、どなたに尋ねても共通するものでした。頭が低くて、物腰が柔らかく、
穏やかな人。 そして家事から境内の掃除まで、
365日を1日と休まない「よく働く人」。
「広い境内を一人で黙々と掃除されていた」
との印象があったようです。
智子さんの御主人が教員で多忙だったようで、
代わりに月参りに、お越し頂いた思い出もあります。野中・平島・芋島には自転車で回ってみえたでしょうか? その際は、衣姿を遠慮がちにして、気恥ずかしそうにしておられたご様子を覚えております。
智子さんとのお別れは、深い悲しみではありますが、凛とした心境にもさせて頂けます。私達の上に、これからも智子さんの穏やかで、温かい光を受けるように感謝の念を捧げて結びとさせていただきます。
前坊守 智子さん、誠にありがとうございました
門徒一同代表
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